情報流通の種類と事例●情報流通の種類 インターネット利用者は、2700万人とも言われますが、eビジネスの場合はインターネット利用者ではなくて、パソコン利用者、iモード利用者、あるいはドリームキャスト利用者というセグメントで捉えることが大事です。登録をしてもらう時に、利用者に趣味や嗜好を入れてもらうのは、その先にマーケティングを考えているからです。例えば小川という人間が昼間に会員登録をする場合と、家族が寝静まったあとでこっそり登録する場合には、さきほどとは違った趣味を登録するかもしれない。当然違った商品がターゲットとなります。同じ人間でありながら、事業者としては別の人間としてマーケティングしなくてはならないわけです。 デジタルコンテンツの種類を、情報のコントロールという観点で4つに分類してみました。「データベース型」は、企業情報、新聞記事のデータベースはもちろん、物販でも情報検索の結果として商品が抽出されるワイン販売、書籍・CDの販売があります。「ニュース型」というのは、株式相場をはじめ競馬の配当倍率のオッズ、競馬情報などダイナミックに変化する情報やニュース性のある情報流通に焦点をあてた売り方があります。 「One to One型」と言いまして、「あなただけに」というサービスがあります。例えば、占い師があなただけを占ってメールで返してくれるというサービスです。私共のサイトで2〜3千円から1万円までありますがこれが結構売れます。コンテンツというのは情報そのものを集めますので、情報流通を生かした商品が適しています。「専門家型」というのは、特定の人々に価値がある情報で、写真集やタレントグッズ、産直品などがそれにあたります。 ネットでの物販は、現状では商品売上を期待したビジネスは無理というのが実感です。個人商店であればOne to Oneをしっかりやって、1000人くらいの固定客を抱えて、1人や2人の経費であればやってやれないことはないと思います。企業がビジネスとして大きなパイで考えるのは、今はビジネスモデル的に難しいのです。また生産者や卸売り業者がネット販売で安売りを始めると、既存の流通網での小売店の反発を受けることは必至です。また、週に何回も品揃えを替えるという小売りのノウハウがないと、リピーターはやって来ないものです。「情報流通」を起こしていかないと行き詰まってしまうのです。 ●コンテンツラインの事例 情報流通にあったコンテンツの事例をご紹介しますと、私共でカラオケをダウンロードしてネット販売しているサイトがあります。毎週金曜日に20曲から30曲新曲が入ります。横浜の閑静な住宅街で3名で働いています。コンテンツの場合は仕入れも在庫も何もない、物販と違ってほとんどが粗利だと考えていただいていいわけです。日本音楽著作権協会に支払う権利料と、あとは作業費です。 競馬の予想屋のサイトもあります。毎週金曜日と土曜日の夜10時にオープンして、翌日の夕方4時にクローズ、その間だけサイトが開いています。岐阜県の方が、岐阜県からインターネットでメタマートのサイトにアクセスし、そこに自分の予想を入れるのです。副業ですがかなりの売上をあげています。この前、10連勝していたそうです。 マンションの1室で、温泉旅館のドタキャン情報を会員制で販売しているサイトがあります。週末になると3人で旅館に電話をかけまくって、キャンセル情報を集めるわけです。年会費を支払えばドタキャン情報が一目で得られるということです。社長から相談を受けていまして、ネットで入会してもらっても、会費を実際に入れる人は半分ということ、メタマートのサービスを使わせてもらいたいとう話です。これで年商1億円です。 ●メタマート「でんいち」で産地直販うまいものショップをオープン メタマートでは、9月に「産地直販うまいものショップ」をスタートするつもりす。全国流通しない商品を、情報流通させるということは、インターネットの特性にとても向いているわけです。「地元」や「旬」あるいは「無農薬」というの商品にそれ自体に付加価値があります。だからディスカウントする必要がないのです。まさに情報を売る、情報に価値を持たせるということにトライしようと考えているのです。 6年間のe事業家経験から これからeビジネスをするには3つの要素があると考えていまして、「eシステム、アイデア」「会員、組織化された利用者」「コンテンツ、商品」どれか一つを持っているか、持とうとしないと、なかなかeビジネスの主体者にはなれません。技術力、開発力を持っている人達はeビジネスをやる人を支援する立場になります。 どれを持つかによって、ビジネスモデルは変わってきます。「アイデア」を持っている人は、一定の料金で使ってもらうところからスタートします。ASPもそうですし、楽天もそうです。「会員」をたくさん持っている人達は、マーケティングの観点からスタートし、会員をたくさん集めて、それをセグメント分析し、付加価値の高い広告料をとっていきます。One to One マーケティングなどがそれです。「商品、コンテンツ」を持っている場合は、これは今後の分野です。自分の商品だけで考えると規模が小さくなる。ですからこれからは商品をもっている人達が同じ分野で、提携するというビジネスモデルが誕生するのかもしれません。例えば花屋さんを集めて、各々の生産者の今出荷できる花をネット上で知らせれば、魅力的な市場ができると思います。 最後に、eビジネスを自分が社長になってやろうとするなら、事業継続資金を3年間分は集めておいた方がいいでしょう。最初はなかなか成果があがらないものですが、3年以内にある時大きく変化することがあります。資金は小出しにはせず、集中投下することをおすすめします。 |
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