本当の牛について


うちのカミさんは牛の研究をしています。私も以前は牛の研究をしていましたが、現在はまったく関知しておりません。本当の牛の話は、うちのカミさんが語る気になったら掲載する予定です。

 


とある公的施設で撮影したホルスタインです。ご存じかと思いますが、牛乳を搾る牛です。



とある公的施設で撮影した黒毛和種です。牛肉となります。とやま肉牛なる良質のブランドもありますよ。



クロの親子です。牛は母性本能の強い動物です。ホルスタインは子牛が生まれてすぐに親から離し人工哺育になりますが、黒毛は親につけて育てるため親から離すときは大騒動でしょう。



和牛の子牛です。どんな動物も小さな時はかわいいものです。このまま大きくならなければペットとして飼いたいくらいですが、さすがに何百キロにもなる牛をペットとして飼える余裕は私にはありません。



以前私が世話をしていた牛達です。実験のお手伝いをしてもらっていました。



これはおまけです。



牛を散歩に連れて行くところです(うそですよー)。



牛の受精卵です。かなり腐ったタマゴですが...。この受精卵を移植して良い牛を増やすのが移植師さんの仕事です。昔は私もそんなことを研究していました。



ウシ

 
ウシにはヨーロッパ系のウシ Bos taurus と、インドコブウシ Bos indicus とがあります。これらのウシは、17世紀前半に絶滅したとみられる、オーロックス Bos primigenicus(原牛またはヨーロッパ原牛)が家畜化されたものという説と、ヨーロッパ系ウシはオーロックスから、インドコブウシはアジア原牛 Bos namadicus からつくられたという2つの説があります。説は2説あってもホルスタイン 種をはじめとするヨーロッパ系ウシの祖先がオーロックスであるという見方は一緒です。オーロックスはユーラシア大陸にかつては広く分布していて、南フランスのラスコ、北部スペインのアルミタラなどに残っている洞窟壁面によって、後期クロマニオン人が氷河期の間狩猟していたとされています(野澤謙・前田隆雄、1981)。ウシを家畜化されたと思われるのは紀元前6000年頃、今から約8000年前ではないかと思われているようです。

 

各地から出土するウシの頭骨の系統的違いにより、その野生種を類原牛・大額牛・長額牛・短頭牛の4型に類別しています。

 

 


ウシの主な品種

 

  

品種

原産地

品種の由来

ホルスタイン(フリージアン)

オランダ 北オランダ州、フリースランド州

オランダフリーランスに移住してきた民族がともなったウシ。類原牛起源

ジャージー

イギリス領 ジャージー島

フランス産ブルタニー種を基礎に一部ノルマン種の血液を導入。長額牛起源

ガンジー

イギリス領 ガンジー島

ノルマン種を基礎にブルタニー種の血液を導入。長額牛起源。

エアシャー

スコットランド エヤー州

在来牛にオランダ牛はじめ各品種を交雑。類原牛起源。

乳用ショートホーン

イングランド北東部

ローマやノルマン民族がイングランド侵略時に持ち込む。19世紀肉用から選 抜。

肉用ショートホーン

イングランド北東部

類原牛起源。肉用牛として古い品種。

ブラウンスイス

スイス北東部 山岳地帯

長額牛起源。

シンメンタール

スイス西部 シンメンタール地方

5世紀エーデンから移住した民族が持ち込んだゴート牛がもと。大額牛起源。

ヘレフォード

イングランド ヘレフォード州

在来牛にウエルス牛を交配したか、アングロサクソン人がもたらした牛を交配 。

アバディーンアンガス

スコットランド北部

北スコットランドの無角在来牛がもと。類原牛起源。

デボン

イングランド デボン地方

由来不明。短頭牛起源

シャロレー

フランス シャロレー地方

フランスの肉用種で最古の品種。類原牛起源。

黒毛和種

中国地方、九州

在来の和牛にシンメンタール、エアシャー、ブラウンスイス、デボンなどを交配して改良したものを固定。

褐毛和種

主産地は熊本、高知

朝鮮牛にシンメンタール、デボンの血を導入して作出。

無角和種

山口県が主産地

在来の黒毛和牛にアバディーンアンガスを交配して作出。

日本短角種

東北

南部牛を元にショートホーンを交配して作出。

石島芳郎・世界の家畜より




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