「スズメバチ」

泥棒の為倉庫に忍び込んだら、そこにマフィアのボスを護送中にマフィアの仲間に襲われた護送班が逃げ込み、マフィアたちとの撃ち合いになり、護送班と泥棒たちが協力しあって脱出するストーリーです。スズメバチはツチグモに卵を産みつけ、その幼虫はツチグモの養分を吸い取りながら中から出ていくという事で、倉庫から這い出ていくのと掛けたのかな。映画の要素としてはギッシリ詰まってると思いますが、話が上手すぎて盛り上がりに欠ける気がしました。適材適所というけど、上手い具合に配置されてます。そういう意味では上手い脚本といえるかもしれません。まぁ、けっこう楽しめました。



「スターシップ・テュルーパーズ」

監督:ポール・ヴァーヴォーヴェン
なかなかのおばか映画でした。ニフティーの洋画フォーラムでもおばか映画だと話題になってましたが、そのとうりでした。10分間で10万人の死亡者を出すような戦闘命令は現代の司令官でも出さないだろうに、未来の進んだ世界の司令官が出すわけないだろうと思うわけです。こんなところがおばか映画の良いところです。
徹底したおばか映画は面白くて好きです。



「スタートレック1」

その作品は初代スタートレックの劇場版の1作目です。ストーリーは未知のエイリアンが地球に接近してきて、それをいかに解決するか、という物で、まぁ、スタートレックらしい作品です。これはTNGやDS9といったTVシリーズと共通したテーマです。スタートレックはスターウォーズとかと比べたら地味なんですが、ストーリーの底辺に人間ドラマが描かれていていいです。また、この初代のメンバーは個性があり、味もあって、ほのぼのとしていてゆっくりと楽しめます。



「スタートレック2」

これも初代スタートレックの劇場版の2作目です。この作品のストーリーは初代TVシリーズ(宇宙大戦争)に出てきた遺伝子操作で生まれた悪人カーンが出てくるんですが、TVシリーズを見ていないと良く分からないかも知れません。カーンがエンタープライズ艦長のカークに復讐を挑み、どうやって対峙するかが見どころです。この映画の最後にスポックが死んでしまうんですが、この後TNGで出演しているというのはどういう事なんでしょうか。3作目、4作目で真相が明らかになるんでしょうか?早く見ないといけませんね。



「スタートレック3」

このスタートレック3作目は前回死んだスポックがいかに生き返るかを描いた作品です。ストーリーは前回のジェネシス計画が引き続き関係をしています。クリンゴンがこのジェネシス計画に目をつけると同時に、カーク船長がスポックとスポックの魂を心に吸収したDrマッコイを救う為に惑星ジェネシスに向かいます(宇宙艦隊に背いて)。この作品はスポックの復活と同時にカーク船長と息子との父と子の関係も重要だと思います。前回あれ程嫌っていた息子がしっかりとした信頼関係ができています。しかし、上手くスポックを生き返らせた物だと思います。見事なストーリー展開です。



「スタートレック4」

このスタートレック4作目はちょっと趣が違い、コミカルでユーモラスな一面を見せています。どちらかといえばTNGよりはほのぼのとしているTOSですが、この作品は特にこのいい部分が出ていると思います。ストーリーは鯨が死滅した地球に未知の探査機が鯨とのコミュニケーションを求めてやってきます。しかし、鯨が死滅している為コミュニケーション出来るはずも無く探査機から出ている電波などの影響で地球上の動力が使えなくなり人類絶滅の危機に陥ります。この危機から救う為、カーク船長率いるエンタープライズの乗り組み員が20世紀の地球にタイムスリップして鯨を連れてくるという物です。



「スタートレック5」

この5作目は、宇宙の中立地帯にある惑星で反乱が起き、スタートレックがその惑星に赴き、そしてテロ集団に占拠されてしまいます。テロのボスはスポックの義兄でバルカン人では珍しく情熱や本能で行動し、自らの信念を追求する為に銀河の中心まで行く為に宇宙戦艦を惑星までおびき出すのが目的でした。そこにクリンゴンが絡んでくるのは、まぁ、お約束ですね。最後はカーク船長やスポック、その他のクルーの活躍によって危機を脱出する訳ですが、この作品の前半部分のちょっとほのぼのとしたところが良かったです。特にチーフエンジニアのチャーリーがいい味を出していました。



「スタートレック6」

資源元の惑星が壊滅したクリンゴンと、惑星連邦の和平協定を描いた作品です。しかし、和平を望まない保守派が双方にいて和平交渉を阻みます。カーク船長も3作目でクリンゴンに息子を殺されていてクリンゴンとの和平に抵抗を感じていますが、陰謀には黙ってみていられません。どうみても和平交渉を阻むために大統領や宰相を殺すのはやりすぎです。正義感の強いカーク船長が黙ってみるわけがありませんね。元エンタープライズのクルーだったスーリー率いるエクセレシオと協力してクリンゴンが新開発した遮蔽状態のままでの攻撃をも跳ね返し、陰謀を阻止します。見事作戦は成功し最後に宇宙の平和を唱え、オリジナルシリーズの幕引きをします。思えばTVシリーズ開始から20年、クルーも年をとりました。ウラ中尉も立派な中年女性になり、ドクター・マッコイはヨボヨボがはいっています。これ以上はこのメンバーでは無理でしょうね。さすがにカーク船長とスポックはTNGにも登場しましたが。人間味溢れたスタートレックの基礎を築いたオリジナルシリーズの最終回でした。



「スタートレック/ジェネレーションズ」

この作品からTNGシリーズの始まりです。以前劇場でみた時はいまいち面白く感じませんでしたが、今回LDで見たら面白かったですね。カーク船長が重要な役割で登場して上手くTOSとの橋渡しをしています。一応この作品でカーク船長は死亡してしまいます。また、劇場版初登場のエンタープライズDもこの作品で大破し修復不能になります。銀河の白鳥の最後です。きれいな船なのに残念です。前半ホロデッキで大航海時代のシーンがありますが、ほのぼのとしたところがいいです。



「スタートレック/ファースト・コンタクト」

この作品はTVシリーズで連邦の最大の敵としてあらわれたボーグという極端に機械化された文明との戦いを描いた作品です。従ってTVを見ていなければ物語の流れがよくわからないでしょうね。



「スタートレック/叛乱」

シリーズ最新作です。新スタートレックの劇場版では一番、楽しめる作品だと思います。前作前々作はTVシリーズを見ていないと少々わからないところもありますが、今回は知らなくても楽しめると思います。ただ残念なのは今回からスターシップが全編CGで作られていたそうですが、質感がちょっと気に入らなかったですね。リアル感がないというか。まぁ、でもどんどんCGで作られたシーンが増えるんでしょうね。



「S.T-X ネメシス」

スタートレックの劇場版として10作目、TNGシリーズとしては4作目にあたる作品です。とりあえずはTNGシリーズの最終作という事で、スタートレックシリーズの中でもこのTNGが一番好きなので感慨深く、寂しくもあります。今回はピカード艦長のクローンと戦うという事で、自分のダークな部分と向き合わざるを得ないし、復讐と怒りでイッパイのクローンのシンソンに正しい道を歩んでもらいたいという希望が綯い交ぜになって苦悩します。誰もが抱える心の闇の部分を上手く描いているし、エンタープライズEと敵艦との戦闘シーンも迫力がありますし、TNG映画の中では一番の出来だと思います。冒頭のライカー副長とディアナの結婚式にガイナンの姿も観れましたし、TNGの集大成的な映画でした。
(2003/4/15)



「スターウォーズ・エピソード1/ファントム・メナス」

出演:リーアム・ニーソン、ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン
99年夏最大の話題作「スターウォーズ」。アメリカではこの映画のために会社が休みになったところもあるとか。まぁ、自分はそれほど思い入れはなかったんであまり期待はしていませんでしたが。インターネットとかニフティーのフォーラムでもあんまり評判は良くなかったし。で、実際見た感想としてはそれなりに面白かったという他ないですね。一つ一つのシーンは面白いんですけど、全体的にはメリハリがないのがいまいち盛り上がれなった要因でした。レースのシーンが一番面白かったです。あとは戦闘のシーンもちょっと盛り上がりに欠けてましたし、せっかく凄いCGが勿体無い感じでした。
まぁ、ジョージ・ルーカスのおたくパワー炸裂の作品でした。(それだけかも?)



「スターウォーズエピソード2」

取りあえずイマイチでした。戦闘シーンなどはよかったと思いますが、シーンの繋がりが悪く、リズムが悪くて乗れませんでした。まぁ、根本的なストーリーがあまりいいとは思えませんからどうしたっていい作品にはならないのかもしれませんが。アミダラとアナキンのラブストーリーもなんか幼稚で頭が痒くなってきますし、どうせならそういうのを省いてアナキンがダークサイドに入る過程をもっと描いてくれた方が4~6作目までの話の繋がりが良くなると思うのだが。
なんか一番の見どころはヨーダのチャンバラシーンとナタリー・ポートマンの美貌と背中だけだったかも。



「スターリングラード」

出演:ジュード・ロウ、ジョセフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ、エド・ハリスなど
第二次世界大戦時のスターリングラードにおけるソ連とドイツ。スナイパー同士の息詰まる戦い。主役三人の三角関係も織りまぜ緊張感溢れる作品に仕上がってます。ジュード・ロウもエド・ハリスもかっこいいし、レイチェル・ワイズもきれいです。
しかし、戦争というのは惨い物です。死体の山、というより海が広がっていて文字どおり人海戦術ですね。前進したら敵に撃たれるし、退却しようとすれば味方の将校に裏切り者となじられ殺されるし。列車から降りるとそこは戦場というのも地獄です。



「ストレイト・ストーリー」

監督:デビッド・リンチ
デビッド・リンチの作品とは思えないような穏やかな映画でした。どういう心境の変化があったのでしょうか。ところどころにリンチっぽいディティールありましたが。特に色使いとか音楽の使い方が。今までとは違う作風でリンチらしい個性を出せるのはさすがというところか。欲をいえばもうちょっと短い方がよかったかな。ストーリーは仲違いで永年絶縁していた老兄妹が兄が病気で倒れたという報を受けた弟がおんぼろのトラクターで兄に会いに500Kmの道のりを旅するという物で実話だそうです。



「砂の器」

出演:丹波哲朗、加藤剛、森田健作など
凄くいい映画でした。特に終盤のコンサート会場で演奏が始まるところからは物凄く見ごたえがあって、映画の醍醐味を味わえました。俳優の演技もとてもよかったと思います。昔は不治の病とされていたハンセン氏病を患っている父親を隠す為に加藤剛は事実を知っている人を殺してしまう。犯人を追う二人の刑事(丹波哲朗、森田健作)が執念の捜査で事実が明るみになり、偏見や無知、思い込みのやるせなさ、悲しさを表しています。



「スパイ_N」

藤原紀香出演、本人がほとんどのアクションしたという事で話題になった映画です。全然期待してなかった割にそれなりに面白かったと思います。話自体は大した事無いけど、アクションは結構良かったと思います。肝心の藤原紀香穣ですが、アクションは結構がんばっていたしルックスはもちろん良かったですが、如何せん俳優の才能があまりないように感じました。仕草とかが絵になっていないというかCMにしか見えないのがイタイところです。英語はしょうがないかな。



「スパイダー」

クローネンバーグ監督の作品という事で割りと期待して観たんですが、ちょっと肩透かしだったかな。クローネンバーグというと「ビデオドローム」や「クラッシュ」みたいにちょっとエログロしたのを期待しますが、SEXシーンはあるけどエロい感じはありませんでした。ストーリーは精神的に障害のある人物が自分の過去を思い出していくストーリーで、主人公役のレイフ・ファインズの一人芝居的で他の登場人物はちょっと色を付ける程度で、演技が上手くなければとんでもなく駄作になっていたかもしれません。
(2003/4/4)



「スパイダーマン」

思っていたより面白い映画でした。勧善懲悪物だと思ってましたが、そうではなくて皮肉や悩みや空しさが満載で、正義を貫く為にせっかく上手くいきそうになっていた恋愛も“愛する者を守る為”“大きな力を持つ者の責任”で諦めるし、お金の為に自分を売り込んだり、正義のヒーローの悩める姿が面白かった。これを観たら原作の方のコミックも読みたくなった。



「スフィア」

出演:ダスティン・ホフマン、シャロン・ストーン、サミュエル・L・ジャクソンなど
大平洋の深海に宇宙船が発見され科学者達が探査に出かけ、そこでいろいろとおこる恐怖を描いた作品です。その宇宙船は、実は未来の人類が作った宇宙船が300年前にタイムスリップしてたものです。宇宙船の中には完全な球体の物体があり、その中に入った3人の頭の中で想像した悪夢や恐怖が現実の世界で再現できるパワーを得る事が出来る様になります。球体に入った本人はその事に気付いていないのが厄介です。結局球体に入った3人だけがその事実に気付き助かるんですが、死んだ他の人は浮ばれませんね。この作品がいいたい事は恐怖心やさい疑心がパニックを引き起こし、いろんな能力や技術を上手く使うか下手に使うかは人間次第で、人間はもっと高度な精神を持たないといけないという事でしょう。



「スペース・カウボーイ」

監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド、トミー・リー・ジョーンズ、ドナルド・サザーランドなど
うん、いい映画でした。夢あり友情あり、クリント・イーストウッドっていい監督だと思います。男って一度は宇宙飛行士の夢を持つ人が多いと思いますが、とても上手く表していたと思いますね。昔寸でのところで宇宙飛行士に成れなかった4人の男が、あるきっかけで実現できます。実現する過程に昔成れなかった時のエピソードが絡めてあって上手い作り方だと思いました。最近の宇宙ものの映画の中ではお勧めだと思います。



「スナッチ」

監督:ガイ・リッチー
出演:ブラット・ピットなど
最初から最後までスピード感があってかっこいい映画でした。パズルの様に一つ一つのシーンが上手い事繋がっていき、一つに収束していきます。造り方が上手いし、センスが溢れてると思います。"やるなこいつは"って感じです。



「スネーク・アイズ」

監督:ブライアン・デ・パルマ
出演:ニコラス・ケイジなど
それほど期待してなかったんですが予想以上に楽しめました。まぁ、ストーリー的にはそんなに凝った物ではありませんでしたが、演出、カメラの使い方など楽しめました。特に最初のシーンはかなり長い時間カメラをまわしていて緊張感が漲ってました。



「スライディング・ドア」

出演:グィイネス・バルトロウ
この作品も派手さはないが こじんまりとしたいい作品でした。ストーリーはグィイネス・バルトロウ演じる主役の女性が、会社をクビになった後、地下鉄に乗り遅れた場合と間に合った場合の、もしもの世界を描いています。間に合った彼女は、アパートに戻ると恋人が浮気をしている最中で、すぐに別れて新しい出合いがあります。乗り遅れた方は浮気をしていた後にアパートに戻り、浮気されていたことを薄々感じながら付き合いは続きます。ここまでなら乗り遅れた彼女が不幸で終わるんですが、最後に間に合った彼女は死んでしまいます。結末を考えると、いくら新しい恋人に見守られながらとはいえ、結局こっちの方が不幸だと感じました。これは見た人によって感じ方が違うでしょうね。



「スリー・キングス」

出演:ジョージ・クルーニー、マーク・ウォールバーグ、アイス・キューブなど
湾岸戦争後アメリカの兵士数人がイラクがクエートから奪った金塊を奪う為に敵陣地に踏み込み、そこで戦争の現実を見て国家の理屈を越えて人間としての正義、良心に従って行動していくストーリーだったと思います。自分が今なすべき事を精一杯行う。大切な事ですね。国家の勝手でいかに一般の人々が酷い目にあってるか、いつまで続くのでしょう。



「スリーピー・ホロウ」

監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ、クリスティーナ・リッチ
ティム・バートンの世界が存分に味わえる面白い作品です。出演している俳優陣の演技もいいし、見終わったあとなぜか元気になれる作品だと思いました。ホラーでもあり、サスペンスもありファンタジーぽいし。いうことなしです。ジョニー・デップのコミカルな演技もよかったです。しかし、ヤバそうな時に子供やヒロインを前に出すか普通??そういうところが面白いんですね。