滑川市をエリアとするアルプス農業協同組合においては、生産履歴の記帳と適正農業管理(GAP)に取り組み、「安全・安心」な農産物の生産が進められています。
お米
米の産地競争が増すなか、地域の課題に応じた対策の重点的な実施はもとより、「品種・作期の分散」の推進などにより、高温等の気象変動に打ち勝つ米作りに取組んでいます。また、低コスト化、安全・安心の確保などの総合的な対策を講じています。
うるち米は、中生の「コシヒカリ」を中心に早生の「てんたかく」と晩生の「てんこもり」が、もち米は「新大正もち」などが栽培され、市内全域において、令和5年は約1,375ヘクタールで作付けされています。
大麦
大麦は、水田農業の基幹作物の一つとして生産振興を図ってきており、主食用途として高い評価を得てきています。実需者ニーズに的確に対応し、品質及び収量の高位安定対策等の徹底により、高品質で安全・安心な大麦の安定生産に取組んでいます。
品種は「ファイバースノー」で、令和5年は約85.3ヘクタールで作付けされています。
大豆
大豆は、水田農業の基幹作物の一つとして生産振興を図っています。担い手への土地利用集積や効率的生産体制の整備を一層進めるとともに、高品質で安全・安心な大豆の安定生産に取組んでいます。
品種は「エンレイ」が主で、令和5年は約202ヘクタールで作付けされています。均質な商品を市場に供給するため、乾燥調製はすべてアルプス農業協同組合の滑川大豆乾燥調製施設において行われています。
さといも
古くから、山加積地区と東加積地区の黒ボク土壌を中心に栽培され、昭和56年には「加積さといも」として国の産地指定を受けました。優良種芋を選別確保し、こまめなかん水などの管理を徹底し、品質の高い商品を出荷しています。品種は「大和」が中心で、アルプス農業協同組合の里芋選荷場において共同選別されたのち、令和5年は富山市場を中心に約2.5トンが出荷されています。
白ねぎ
浜加積地区、東加積地区、早月加積地区を中心に栽培され、優良品種の選定や排水対策の徹底、早期出荷や安定出荷の推進に努めています。個別に選別されたのち、令和5年は県内・県外を含め約5トンが出荷されています。
花壇苗・野菜苗
昭和40年代から、浜加積地区、早月加積地区、北加積地区を中心に生産され、均質な商品を生産する県内有数の生産地として評価を得ています。新規品種の導入や販売動向に対応した生産に努めるなど、アルプス農業協同組合を通しては、令和5年は県内・県外を含め約40万鉢が出荷されています。
りんご
昭和50年代から栽培され、ふじを中心につがる・千秋・黄林など、令和5年は約30トンが、各生産者の庭先において直売されています。また、リンゴジュースとしても販売されています。
チューリップ
昭和30年代から生産が始まり、現在は早月加積地区において栽培されています。栽培に当たっては、関係機関と連携してほ場検査を行うなど、安全・安心な球根生産に努めています。現在は、黄小町・白雲・レッドインプレッション・バーガンデイレースなどを中心に、令和5年は約27万球が出荷されています。